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【FTM】ナグモクリニックでの胸オペ記録

FTMと身体

先日、部屋の整理をしていたら10年以上前にナグモクリニックで受けた胸オペの領収書やらメモ書きが見つかりました。

そのまま処分してしまうのも勿体ないのでメモを書き起こし、備忘録として残しておきます。

胸オペ当日

手術準備

2007年8月某日

(12:00)

病院到着(当時ナグモクリニック東京院は大崎にありましたが、今久々にホームページを見たら半蔵門に移転していたのですね)。

入金確認・サポーター代(1万円)支払い・次回予約を済ませ、ロビーで待機。

(13:00)

胸の写真を撮りサイズを測り、パソコン上で承諾書にサイン。

回復室で着替え。電気メスを使用するので感電防止のためピアスを外す(懐かしい、いつの間にかピアス穴塞がってしまった)。

顔を洗い、歯を磨く。

抗生物質の点滴(左腕がスーっとする)を始め、ベッドで安静に。この間に女性2人が手術室に入っていきました(GID治療ではなさそう)。

(15:30)

ついに看護師さんに呼ばれる。

トイレに行ったら絶妙なタイミングで生理現象(出血)が・・・。ホルモン注射の間隔が空いてしまったのが原因です。

看護師さんに伝えるとショーツを持ってきてくれました。

手術室に入ると椅子のような形の手術台に座り、右手首に血圧計、心電図(背中に2枚、お腹に1枚)、額には酸素濃度測定シールを貼られました。

尿管も入れられたのですが、手術自体よりもこれが一番痛かった。

手術台の左側には衝立があり、筆者より前に手術室に入っていった人が麻酔の効き具合をチェックしており、意外に時間のかかるものなのだなと思いました。

麻酔注入

看護師さんに「麻酔のための(予備)薬を入れますね。目がチカチカしたり、胸がドキドキしたりしますからね。」と言われ、点滴の管から薬を入れられる。

その前から緊張してすでにドキドキしていましたが、薬を入れて1分程すると、さらに胸がドキドキして喉が渇いてきました。

身体を椅子(手術台)ごと起こされた。麻酔専門の先生がきて、おへそを見るように言われる。

看護師さんが前から押さえてくれて、麻酔の先生が、背中の脊髄に麻酔を入れるための針を刺した。あまり痛くはなかったけれど、ズドーンと重い感じがする。何故か映画マトリックスが頭に思い浮かぶ。

1回目麻酔薬投入…右胸は麻酔がすぐに効いたからかガーゼの冷たさを感じなかったけれど、左胸は感じた。

2回目麻酔薬投入…胸を中心に身体が急激に熱くなった。1回目と同じく左胸の感覚はまだある。

3回目麻酔薬投入…胸が熱くなり気持ち悪くなる。もう死ぬのか?と本気で思いながらも冷静な状態。麻酔が効きにくい体なのか心配になり看護師さんに聞いてみたら「大丈夫!ふつうデス!」と言われて安心。

椅子を倒され、目をつぶるように言われる。上半身を消毒された。

隣の女の人がすごいイビキをかいて手術を受けていた。

先生登場、いざ手術

ここで山口先生が入室。

「お願いします」と言ったら、先生が「任せろ」と答えてくれ一安心。

顔も含めて体全体に大きい布がかけられ、麻酔の最終チェックのためにチクっとするものを胸に当てられる。

「痛いです」と答えると、「はい。安定剤を入れます。」と言われる。

麻酔がしっかり効いているのか不安になり、もしかしてやっぱり麻酔が効かない体質なのかな?全然眠くならないし・・・手術中に激痛が走ったらどうしよう・・・・・記憶途切れる。

(17:50)

いきなり目覚める。

看護師さんが大きな声で、「目覚めましたね!?今、左胸の縫合中です!もうすぐ終わります!」と教えてくれた。

まだ意識がハッキリとしているのか朦朧としているのかよくわからない状況でしたが、生きていたんだ・・・良かった。と結構本気で思いました。

手術台が椅子のように起きて、先生と看護師さんが胸にバンドをガチガチに巻き、先生がヒザを軽く叩いて「大丈夫!」と一言。

(18:00)

看護師さん2人に両脇を支えられながらベッドに連れていかれる。フラフラしていたので先生が大声で「こっち見て!」と目線を上にしてくれた。

抱えられながらベッドに倒れこみ、右手にナースコールを握らせてくれた(結局一度も押していませんが、右手が痺れていたので押せるかどうか微妙でした)。

痛み止めの点滴が入る。

携帯をいじっていいか看護師さんに聞いたら「20時まではダメです!どうしても送りたいメールがあれば送ってあげるよ!」と言われたので、とりあえず親にメールを送ってもらいました。

回復室のベッドで横になりボーっとしていると、だんだん意識がハッキリとして、右手の痺れも消えてきました。喉はなんだかずっと渇いたまま。

長い夜

(20:00)

先生が私服で様子を見に来てくれた。先生は髪が意外と長くて、服のセンスが良かったです。

「Good!」と言い帰っていきました。

看護師さんが水と携帯を渡してくれました。水はとても美味しく感じましたね。

他のベッドは誰もいなかったので、区切りカーテンを全部開けてくれたので、開放感がありました。

1時間ほどずっとメール。

(21:00)

消灯。22~23時まで少し眠れた。

(24:00)

ドレーン血抜き。全く眠れない。

(3:00)

ドレーン血抜き。痛いし動けないしで全然眠れない。

4:00~5:30くらいまで少し眠れる。

胸オペ翌日

(6:00)

起床。ドレーン血抜き。

頑張ってベッドを起こしたけれど、身体が痛くてどうにも上手く動けない。

(6:30)

朝食。結構たくさん出てきてビックリ。体が熱くてダルいのと痛いのとで、いちごヨーグルトを残す。本当は好きなのに。。

(7:15)

薬を飲んだら体がだいぶ楽になった。尿管をとる(やっぱり手術よりこれが一番痛い)。

トイレに歩いていき、洗顔、歯磨き。

ベッドに座って看護師さんとお喋り。ダルビッシュとサエコに子供ができて、結婚するかもしれないと教えてくれた(今はもう別れちゃいましたね)。

(8:10)

山口先生が10分遅れで到着。DGの服でお洒落。

傷口をチェックし、ドレーンを抜いてくれた。

ドレーンを抜くのも結構痛かった。ジュボボっと音がして余計痛い気になりました。

看護師さんが点滴、背中の麻酔針を抜いてくれる。

(8:30)

着替え

(8:40)

看護師さんに見送られ無事退院。

ナグモクリニック良いですよ!

今回見つけたメモ書きは以上でした。

クリニックを出たあとは、とても通勤ラッシュの時間帯に電車に乗れる状態ではなかったため、同じビルに入っていたコーヒーショップで一息ついてから、タクシーで家まで帰りました。

車の揺れや振動も結構辛かった記憶があります。

余談ですが、運悪くその数日後、アパートのクーラーが壊れてしまい、新しいものを設置するまで丸2日間、真夏の暑い中狭いワンルームで汗ダラダラで過ごしていたことが記憶に残っています。

そんなことがありつつも、術後の経過は特にトラブルもなく満足しています。先生や看護師さんの対応も丁寧でした。

10年ぶりに記憶を辿って色々と思い返していましたが、ナグモクリニックで手術を受けたことは個人的に大正解だったと思います。

多分、今は10年前とはかなり変わっているので参考にならない部分も色々とあるかと思いますが、少しでもこのメモ書き起こしが役立てたら幸いです。

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